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津波と建築

 おかしな話ではないか?
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私は一級建築士として40数年建築業界に関わって生きてきましたが、津波について
の認識って、一体どうなっていたんだろう?自省自問です。
 建築については建築基準法があり、
第1条(目的)
 この法律は建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民
 の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的
 とする。
第2条(用語の定義)
 一 建築物 土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの
   (これに類する構造のものを含む。)これに付属する門若しくは塀、観覧の
   ための工作物又は地下若しくは工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉 
   庫その他これらに類する施設(鉄道云及び軌道の線路云々は除く)をいい、
   建築設備を含むものとする。

 建築行為をする場合この建築基準法を基本に確認申請はなされているが、少なく
 ともこの40数年間、津波に関わりを持つ機会はなかった。想像するに歴史的
 に津波被害のあった市町村ではそれに関する条例やら規制地域とかあったかも知
 れませんが。

 耐震設計に特記すれば天災も含め事故や事件の度に不備が指摘されその都度
 改正されてきました。その都度講習会が開かれ、重箱の隅を突く様な規定を
 受け入れてきました。
 
 しかしながら、今回の惨状を目の当たりにし、なんとも無力感に苛まれたのは私
 だけの筈はないでしょう。木造は悉く、RCは横倒し、鉄骨はぐしゃぐしゃ。
  
 この現建築基準法を遵守してきた我々に責任はないし、罪悪感もない?。 
 じゃ土木者はどうなの、日本の縦割りは竹を割るよりシャープです。同じ現場
 でさえ土木仕様と建築仕様とが見事に使い分けられていて責任境界も明快だ。
 しかしこの領域の狭間で大きな欠陥があった様に思うのは穿ちすぎだろうか。

 地震予知の科学 日本地震学界「地震予知検討委員会編」の中の筆者コラムに
(プレートテクトニクス(大陸移動説)が日本で仮説として提唱されたのは1960年
 代でその後20年間科学的な議論、検証作業を経て1980年代ようやく定説として
 認められつつあった)という一節がある。要するにこの巨大地震が必ず周期的
 に起こるという客観的メカニズムを我が国が認識して間もないという事だった
 が今回まざまざとその脅威を見せ付けられた。ここ東海も何時くるかは確定で
 きないが必ず来るという現実だ。
 

 この写真は麦トロで有名な丸子の丸子川が駿河湾に流れ込む直前にある防潮
 水門である。静岡市街地から太平洋に流れ込む河川には大体同じ規模の施設
 がある。

  今回被災した東日本の方々にこの水門の写真を見て頂いて、忌憚のない感
 想を頂くのはどうだろうか。

 
 







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